これは、かつて「AviSynthのぺーじ」として公開されていたものの"残骸"です。以下に記されている内容には、間違いが含まれている可能性があります。より正確で新しい情報を知りたい場合は、AviSynth付属のドキュメントや公式サイト(http://www.avisynth.org/)を参考にすることをおすすめします。また、このページは、予告なしに削除される可能性もあります。
AviSynthでAviUtlのプラグインを使う方法
用意するもの
・warpsharp.dll
・ShowAUFInfo.exe
・aufilters.avs
 warpsharp.dllとShowAUFInfo.exeはwarpsharpプラグインに同梱されていますので、以下のURLから入手してください。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/2382/

 aufilters.avsはAviUtlプラグイン用の関数ファイルで、ShowAUFInfo.exeを使って自分で作成する必要があります。

※warpsharpプラグインについての詳細はwarpsharpプラグインのページを参照してください。

aufilters.avsの作成
 コマンドプロンプト(Windows98/MeではMS-DOSプロンプト)を起動して、次のように記述します。メモ帳に記述してから、それをコマンドプロンプト上に貼り付けてもかまいません(右クリック→貼り付け)。
cd C:\warpsharp_200x_xxxx
ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl98d\Plugins\xxx.auf" > aufilters.avs
 プラグインなどへのパス、および、使用したいAviUtlプラグインの名前は変更してください。 上の例で言うと、赤字をShowAUFInfo.exeのあるフォルダに、オレンジをAviUtlのプラグインフォルダに、青字を使用したいプラグインに変更します。C:\warpsharp_200x_xxxx部分の指定には、コマンドプロンプト上に該当するフォルダをドラッグ&ドロップしてもよい。

 これを実行(改行)すると、ShowAUFInfo.exeと同じフォルダにaufilters.avsが作成されます。

 また、最後の「 > aufilters.avs」の部分を省略すると、aufilters.avsの内容がコマンドプロンプト上に表示されますので、これを手動でコピーしてメモ帳に貼り付け、aufilters.avsとして保存してもかまいません。

 ただし、この方法の場合、次の「aufilters.avsの編集」に書いてある最初の3行は一回のみ使用するようにしてください。

 また、余分な改行が入っているためにエラーが出る場合があります。もしエラーが出るようであれば、不自然に改行されている部分(改行の前後に「\」がないのに単語の途中で改行されている場合など)がないか確認し、適宜、修正してください。


 ウィンドウ上で右クリック->「範囲選択」


 メニューバー上で右クリック->「編集」->「コピー」

aufilters.avsの編集
 aufilters.avsが作成できたら、メモ帳で開いてみてください。1行目から3行目は次のようになっていると思います(2003年9月3日版以降のみ。それよりも前のバージョンでは最初の1行のみ)。
global AviUtl_plugin_directory = "C:\AviUtl\Plugins\"
global AviUtl_plugin_copy = false
global AviUtl_plugin_debug = false
 1行目はAviUtlプラグインまでのパスの指定になります。デフォルトでは「Cドライブ」->「AviUtl」フォルダ->「Plugins」フォルダになっていますので、赤字の部分を必ず自分の環境に合わせて書き換えてください。

 2行目はプラグインをコピーするかどうかの選択です。デフォルトではfalse(無効)になっていますが、もしコピーしたい場合は、ここをtrueにしてください。

 3行目はデバッグモードを実行するかどうかの選択です。通常はデフォルトのままでいいでしょう。

 設定が終わったら、上書き保存(または名前を付けて保存)してください。

 以上で、aufilters.avsの作成は終了です。

スクリプトの記述例
 次に実際にAviUtlプラグインを使用する際の方法を紹介します。

 まず、スクリプトに以下のように記述します。この2行でwarpsharp.dllを読み込み、aufilters.avsをインポートしています。パスは自分の環境に合わせて書き換えてください。
LoadPlugin("パス\warpsharp.dll")
Import("パス\aufilters.avs")
 メモ帳でaufilters.avsを開きます。下の例はWavelet_NR Type-Gの場合です。
####################################
# Wavelet_NR Type-G
####################################
# i0 : Mode default(2) range(0,3)
# i1 : エッジLv0 default(75) range(0,150)
# i2 : エッジLv1 default(75) range(0,150)
# i3 : エッジLv2 default(75) range(0,150)
# i4 : エッジLv3 default(75) range(0,150)
# i5 : エッジLv4 default(75) range(0,150)
# i6 : エッジLv5 default(75) range(0,150)
# i7 : Y-NR0L default(50) range(0,100)
# i8 : Y-NR1 default(50) range(0,100)
# i9 : Y-NR2 default(50) range(0,100)
# i10 : Y-NR3 default(50) range(0,100)
# i11 : Y-NR4 default(50) range(0,100)
# i12 : Y-NR5H default(50) range(0,100)
# i13 : 適用度% default(200) range(0,200)
# i14 : 縦係数% default(100) range(0,200)
# i15 : 展開値 default(0) range(0,2)
# b0 : Y-NR5横のみ10倍 default(false)
# b1 : Lv4輪郭強調_Mode0以外 default(false)
# b2 : Lv5輪郭強調_Mode0以外 default(false)
# b3 : 縦方向も輪郭強調する default(false)

function AU_waveletNR_G(clip clip,
\ int "i0", int "i1", int "i2", int "i3",
\ int "i4", int "i5", int "i6", int "i7",
\ int "i8", int "i9", int "i10", int "i11",
\ int "i12", int "i13", int "i14", int "i15",
\ bool "b0", bool "b1", bool "b2", bool "b3")
{
LoadAviUtlFilterPlugin(AviUtl_plugin_directory+"waveletNR_G.auf", "_AU_waveletNR_G", copy=AviUtl_plugin_copy, debug=AviUtl_plugin_debug)
return clip._AU_waveletNR_G(
\ default(i0,2), default(i1,75), default(i2,75), default(i3,75),
\ default(i4,75), default(i5,75), default(i6,75), default(i7,50),
\ default(i8,50), default(i9,50), default(i10,50), default(i11,50),
\ default(i12,50), default(i13,200), default(i14,100), default(i15,0),
\ default(b0,false), default(b1,false), default(b2,false), default(b3,false))
}
# example:
# ConvertYUY2ToAviUtlYC()
# AU_waveletNR_G(2,75,75,75,75,75,75,50,50,50,50,50,50,200,100,0,false,false,false,false)
# ConvertAviUtlYCToYUY2()
 「# example:」より下の最後の3行がこのプラグインをAviSynthで使う際のスクリプトの例です。この部分をコピーしてスクリプト内の適当な位置に貼り付け、先頭の「#」を削除すれば使用可能になります。

 まとめると次のような感じになります。
LoadPlugin("パス\warpsharp.dll")
Import("パス\aufilters.avs")
ConvertYUY2ToAviUtlYC()
AU_waveletNR_G(2,75,75,75,75,75,75,50,50,50,50,50,50,200,100,0,false,false,false,false)
ConvertAviUtlYCToYUY2()
 必ず「ConvertYUY2ToAviUtlYC()」と「ConvertAviUtlYCToYUY2()」ではさむような形で記述してください。

 またクリップのカラーフォーマットはYUY2である必要があります。MPEG2Dec3を使用している場合、カラーフォーマットはYV12になります(バージョン1.10現在)ので、「ConvertToYUY2()」(インターレースの場合、「ConvertToYUY2(interlaced=true)」)を「ConvertYUY2ToAviUtlYC()」よりも前に記述してください。RGBフォーマットの場合も同様です。

 カラーフォーマットの確認方法については、AviSynth Q&Aのページを参考にしてください。
LoadPlugin("パス\warpsharp.dll")
Import("パス\aufilters.avs")
ConvertToYUY2()
ConvertYUY2ToAviUtlYC()
AU_waveletNR_G(2,75,75,75,75,75,75,50,50,50,50,50,50,200,100,0,false,false,false,false)
ConvertAviUtlYCToYUY2()
 ちなみにAU_waveletNR_G(2,75,75,75,75,75,75,50,50,50,50,50,50,200,100,0,false,false,false,false)内のパラメータはaufilters.avsの青字の部分に書かれているi0、i1、i2・・・を左から順に並べた形になります。

 ただし、この方法では使用できないプラグインもありますので、ご注意ください。

最終更新日 2003年9月27日